こんにちは。
梅雨に入りましたが、カラッとした夏も目前。
じとじととした毎日をサラッと乗り切りたいものですね!
本日は、昨今新聞やテレビ等のマスコミで目にするようになったLGBTに対する
職場のあり方について取り上げたいと思います。
あるフィットネスクラブで起こった訴訟
LGBTとは、Lesbian(レズビアン:女性同性愛者)、Gay(ゲイ:男性同性愛者)、
Bisexual(バイセクシュアル:両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー:性同一性障害等)で、
「心と体の性が一致しない人」の頭文字を取った言葉です。
アセクシュアル(他者に対して恋愛感情も性的感情も向かない者)等も含む
「性的マイノリティ(性的少数者)」の総称として使われることもあるようです。
例えば、「あるフィットネスクラブにおいて、性同一性障害で男性から女性への性別適合手術を受けた会員が、
男性更衣室などの使用を求められ、人格権を侵害されたなどとして、
クラブの運営会社に慰謝料などを求めた訴訟が、地方裁判所で和解した。」という実例。
具体的な和解条項は非公表ですが、
裁判長は「性自認を他者から受容されることは人の生存に関わる重要な利益で、尊重されるべきだ」
としてクラブ経営会社側に改善を求めたとのことです。
また、文部科学省は、「小中学校で2020年度から順次実施される次期学習指導要領の解説書に、
LGBTへの配慮も新たに盛り込んだ。」といった報道もありました。
上記の訴訟は、顧客への対応が問題となったものですが、社員への対応についても考えてみましょう。
大企業の4分の3がLGBTへの取り組みを開始
日本労働組合総連合会(連合)が、昨年、日本初となるLGBT関連の職場意識調査を実施・公表しましたが、
これによると、働く人のうち、LGBT等当事者の割合は8%(社員総数13人以上の企業であれば1人該当)
とのことでした。
また、今年になって、日本経済団体連合会(経団連)も、LGBTへの企業の取り組みに関するアンケート調査を実施。
5月にその結果を公表しています。
これによると、調査対象となった大企業では、約4分の3の企業が、社内の人材に関して、
既にLGBTに関して何らかの取組みを実施または検討しているとのことです。
当てはまる取組みをみると、
社内セミナー等の開催、社内相談窓口の設置、採用活動におけるLGBTへの配慮、
性別を問わないトイレ等職場環境の整備などが上位を占めています。
▼LGBTに関する職場の意識調査(日本労働組合総連合会の調査結果にリンク)
働く人ひとりひとりに目を向けた環境づくりを
地方裁判所で、LGBTも「尊重されるべきだ」とされたことや、
上記の調査結果をみると、LGBTへの対策は無視できない問題。
いわずもがな企業の成長には人の存在が不可欠。
まずはLGBTを含めてどのような社内環境にしていくのかを意識し始めることが、
これからの時代の働きやすい職場づくりの第一歩だと考えます。
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